無駄を減らし、足るを知る
「自分らしい自給的暮らし方」事情
実践者3人に聞いてみる

 

REPORT


MEET.では、2015年の4月に「OFF-GRIDへの第一歩!!電気の自給自足をみんなで学ぶ」 with greenzを開催しましたが、2017年3月、再びMEET.とGreenzさんの共催でエネルギーについて学ぶイベントを開催しました。
今回はゲストに、3名の自給のプロたちをお招きして、彼らの生活スタイルや"自給自足"に対する考え方についてお話しいただきました。

自給自足?
なんだか、難しそうで自分とは程遠い生活をしている倹約家さん達の難しいお話し。
というイメージでいた私ですが・・・
3組の活き活きとしたお話を聴くうちにどんどんと引き込まれていきました!


1人目は、やぎやの永田温子さん。
札幌中心部から、20分ほどの距離にありながら、最も自然豊かなエリアのひとつでもある小別沢。過去には東京近郊で共同生活をしながら自給自足を実践する「たまごの会」の主要メンバーとして、ほぼ暮らしのすべてを自給する経験を経て、今も札幌近郊の山中で自給的な暮らしをしながら、カフェ「やぎや」を営む永田温子さん。衣食住まんべんなく豊富な知識を持った彼女は、自給的暮らしを目指す人達にとってのお手本でした!その暮らしぶりは、とっても自由に見えるのです。

2組目は、札幌市内で、グラフィックデザインとプロダクトの企画・販売を行うdrop aroundの青山夫妻。月の10日だけ開けるという、変わったスタイルのお店とギャラリーを営み、全国各地を旅をしながらクライアントワークをこなしながら、子育てや畑までやってしまうパワフルなお二人。子育てと自営と、理想の暮らし方と働き方を両立していくための知恵をシェアしていただきました。
彼女たちはもともととう

3組目のゲストは、横浜で電気やガスを買うのではなく、自給する生活を選んだ佐藤夫妻。まさにカフェPHYSICAlが目指すオフグリッドな生活を実践している夫婦です!
佐藤夫妻は、家にソーラーパネルを設置し、家庭で使っている電気のすべてを太陽光による自家発電で補っているそうです。自家発電の電気のみでどんな大変な生活をしているのか?気になりますよね。
まず、彼らの家にある家電製品。テレビ、電子レンジ、ゲーム機など以外の冷蔵庫や洗濯機、アイロン、エアコンまで基本的な家電製品はすべて使用しているというのです!
ただし、1日の消費電力を1日3kWhにおさめているということ。(一般家庭では10kWh)
では、どのように一般家庭の3分の1の電力におさめているのか。
それは「太陽と共に生きること。」とても印象的な言葉でした。
太陽と共に起きて、お日様が元気な日は夫妻もアクティブに過ごし、お日様があまりでない日は読書やスローな時間を過ごす。まさに"晴耕雨読"。自分たちも無理をせずに、地球や環境にも負荷をかけない素敵な生き方だと感じました。
”節電”とあらゆるところで耳にする現代において、電気を使うことへの罪悪感が、太陽からの恩恵を喜んでつかうというポジティブな気持ちの変化もあったそうです。
また、最近になってガスまで自給自足に変換したという佐藤夫妻。
日本人には欠かせないお風呂。これもまた太陽の力で沸かすお湯に浸かると最高なんです!と話す知佳さんの笑顔が忘れられません!

にこやかにハッピー全開で話す佐藤夫妻の話を聞いていて、自分が想像していた自給自足という切り詰めた大変な生活というイメージとは程遠いものでした。むしろ、心も豊かになり地球にも優しい。節約にもなる!一石三鳥というわけです。

また、佐藤夫妻がオフグリッド生活で日々重宝しているという「エコ作」のお話も引き込まれてしまいました!
エコ作は筒状の太陽光のみを使って調理できる器具で、筒の中に食材を入れて、太陽の下に放置しておけば、太陽の熱をあつめて勝手に調理してくれる!というものです。
今回はエコ作でつくったリンゴのコンポートを振る舞っていただきました。
砂糖不使用なのにもかかわらずなんとも甘みがあって、とろっとろ。。
はい。もちろんCOMMUNEでもエコ作購入致しました。笑
COMMUNEキャンプで使用予定です!

 

3組ともどれぞれ違う形で、自分たちが好きな暮らしを実現していらっしゃり、生き生きと幸せそうなお話にすっかり引き込まれてしまいました。

 

主催のGreenzさんでは、エネルギーを自分ごとにして楽しむプロジェクト「わたしたちエネルギー」で、エネルギーを節約したり、自分でつくってみたり、ノウハウや楽しみをみんなで共有し、広げていく活動をされていて、さらに、「Green Power Drinks」と題して、グリーエネルギーについて実践者の話を聞き、学ぶ場を提供されています。

⇒ 特集「わたしたちエネルギー」
 Facebookページ
⇒ GREEN POWER プロジェクト WEBサイト 
(このプロジェクトは、経済産業省資源エネルギー庁 GREEN POWER プロジェクトの一環です。)


ゲスト紹介:

佐藤隆哉さん
1981年生まれ。神奈川県出身。横浜国立大学大学院環境情報学府を卒業。精密機器メーカーで製品開発をしている。2010年に結婚。現在結婚7年目。2011年東日本大震災をきっかけにエネルギーの作り方・使い方に疑問を持ち始め、地球に優しい暮らし方とは何か模索し始める。2014年に電線を引かない電力完全自給生活(オフグリッド)と、菜園で野菜の自然農栽培をスタートし、自給することの喜びや安心感を日々感じている。

佐藤千佳さん
1983年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。東日本大震災をきっかけに、2014年9月より神奈川県横浜市でオフグリッドで暮らしている。電気は太陽光発電で完全自給し、ガスは太陽熱で給湯やお料理をまかない、庭では野菜を育てて、都会でもエネルギーや食の自立を目指した生活を実現。現在、光文社『女性自身』web版で、「サトウさん家のオフグリッドで暮らす知恵」をコラム連載中。

永田温子さん(やぎや)
約30年前、札幌市西区小別沢の小屋に、建築家の夫と東京より移住。息子を通わせる幼稚園がなかったため、幼稚園のようなものをはじめ、約10年続ける。その後、自給にまつわる習い事「暮らしのレッスン」をはじめ、数多くの卒業生が世界中で活躍中。現在は、息子がつくった野菜とパンをつかい「やぎや」というオープンサンド屋さんを営む。

 

青山剛士さん&青山吏枝さん(drop around)
drop aroundは青山 剛士と青山 吏枝によるデザイナーユニット。2011年より、北海道・札幌を拠点に活動。「紙の道具・布の道具」をコンセプトとしたオリジナルプロダクトの企画・デザイン・販売の他、書籍、ウェブサイト、ショップツールなどのクライアントワークも多く手がける。ものづくりのテーマは「旅の断片」。自分たちが旅する中でみたこと感じたことを、ものやデザインに込めてお届けする。


鈴木菜央
NPOグリーンズ代表/greenz.jp編集長 76年生まれ。月刊ソトコトを経て06年「ほしい未来は、つくろう」をテーマにしたWebマガジン「greenz.jp」創刊。千葉県いすみ市に家族4人で35㎡のタイニーハウス(車輪付き)に住む。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』。

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